1兆円企業達成を目指して、「ユニクロブランドの海外展開」、「新規事業の立上げ」、「既存ブランドのM&A」を通じ、FRグループは急拡大しようとしている。高級ブランドから、靴や下着など、これまでユニクロが経験していない業態へと、ビジネスのターゲットは多種多様に広がっている。だからこそ、増え続けていくグループ企業を、どう経営管理していくかが問題になってくる。クライアントが求めているのは、投資に対するリターンが高ければいいという、金融・ファンド型の経営管理では決してない。経営陣の信念は『現場の一人一人が経営者として、数字を見て判断できる企業』。その“FRらしさ”を、すべてのグループ企業に浸透させていかなくてはならない。 『FR流グループ経営管理』構築への挑戦が、アクセンチュアの新しいミッションになった。
FR流の経営の本質とは何か? FRのスピード感ある経営判断を感覚的なものであるかのように語るマスコミも少なくなかった。が、実際には、各経営陣の経営判断は、きわめて科学的なアプローチをとっていた。「そのアプローチの緻密さには、正直、驚きました。」経営陣が、日々の細かな商品別の売上まですべて目を通している。「たとえば気温の変化で商品の売上がどう変わるのか、広告の出し方と売れ行きの相関はどうかを、誰 もが同じレベルで検証し、経営判断できる材料にまで突き詰めていく。自然と“商売勘”が磨かれていく仕組みになっているのです」。こうした感覚を、全世界のグループ社員に、身に着けさせていく。やらなければならないのは、そういうことだ。
グループ企業とはいえ、扱う商品、顧客、事業規模は多種多様であり、高級ブランド企業には、ユニクロの判断材料はそのままでは当てはまらない。グループ企業の一社一社に対するヒアリング等のリサーチを重ね、各社の実情を知れば知るほど、その違いは明らかになっていく。しかし、根っこの数字に対する感覚、現場を 見る目には『FRらしさ』が流れていなければならない。アクセンチュアには、あらゆる角度から現在のクライアントを知り尽くした、システム開発チーム・アウトソーシングチームの面々がいる。彼らから寄せられる知恵が、戦略チームの武器になる。「必ず、お客様が求める以上の結果を出せる。そう確信しています。」
私たちがお付き合いを始めた頃、あるミーティングで、クライアントの経営陣が語ってくれた。「いま我々が持っているノウハウをすべて注ぎ込んで、たとえ我々がいなくなっても、我々以上の判断が社員全員にできるようにしてほしい」、と。それ程の想いを知れば、こちらも全力で応えざるを得ない。 「心からこのお客様の力になりたいと思う。プロジェクトを成功させる最後の鍵は、お客様に対する愛なんです。アクセンチュアに入ってから、本当にそう思い ますね。」
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